今日は、午後から京都駅を起点に、新幹線の回数券を買いに四条烏丸金券ショップに寄ってから琵琶湖疏水沿って浜大津まで歩きました。
京都に多大な恵みをもたらせている疏水ですが、疏水に沿って整備割れている遊歩道も素晴らしい雰囲気です。

本日のウオーキング歩数、41,652歩。(うちエクササイズウオーク24,698歩)、消費カロリー1,383kcal。

2009年6月20日(土)




JR宇治駅へ。
いい天気なのになぜか「停電のため奈良行きの みやこじ快速は運転を中止しました」とのアナウンスが宇治駅で流れていました。
京都行きのみやこじ快速に乗り京都駅を目指します。



京都駅へ到着。
時刻はもう正午をかなり過ぎているので、ラーメンの昼食を摂るため「たかばしの第一旭」を目指します。
輪型(わがた)地蔵にお参り。



輪型地蔵の説明。
「不思議の都・京都」には不思議な場所がいっぱい。



第一旭には長い行列ができていたので、ラーメンを摂るのは諦めます。
金券ショップを目指して北上。
きれいな百合の花が咲いていました



きれい!



金券ショップでチケットを購入。
次は、昼食を摂るため京都市役所横の洋食店を目指します。
「繁盛神社」にお参り。



「繁盛神社」なんてとってもいい名前。
でも・・・・・・。
この神社の元々の名前は「班女神社」だったのです。



神社の裏手へ。
そこは繁盛神社が面している高辻通りの喧騒が嘘のようにシンと静まり返った一角でした。



班女(はんじょ)塚。
宇治拾遺物語にここの話が書かれています。
ここに住んでいた長門前司の二人の娘のうち、下の娘が未婚のまま病死しました。
妹の遺体を墓地に運ぶと、なぜか墓地に着いてみると棺の中は空っぽ。
家人は「不思議なことがあるものだ。」と首をかしげながら帰宅すると遺体は家の戸口に戻っていました。
何度も何度も葬送するのですが、その都度家に遺体が戻ってしまいます。
人々は、「娘は死んでもここにいたいのだろう。」と考え、家の側に塚と祠をつくって祀ったということですが、それがこの塚なのです。
かつては、この塚の前を未婚の女性が通ると結婚できないと恐れられていましたが、それがいつ頃からか、商売繁昌・縁結びの神様として信仰を集めるようになったとされています。
でも今でもこの班女塚に未婚の女性が近づく、ましてやこの石に触るなんてのは絶対にタブー、そんな雰囲気が今でも残っているのも事実。



1000年の歴史を誇る京都には、本当に不思議な場所がいっぱい。



班女塚の周囲にはいくつもの小さな祠が。
今は高辻通りに面している繁盛神社は、かつてはこの辺りにあったと考えるのが自然だと私には思えます。



塚に手を合わせます。
繁盛神社が面している高辻通りからは、この班女塚に直接来ることはできません。
繁盛神社にお参りする人の一体どれくらいの人が、この班女塚の存在を知っているのでしょうか。
いささか気にかかるところ。



石地蔵も。
繁盛神社の倉庫もあるこの一角なのに、繁盛神社とは完全に分断されているのがやや気になるところ。
でも過去は過去。
その過去の上に今現在の繁盛神社があるのだから、これはこれでよしということに。



班女塚をあとにして更に北上。
六角堂へお参り。



六角堂境内の「へそ石」。



「へそ石」の説明。
ここ六角堂にも実に不思議な話が伝わります。



本堂へお参り。



わらべ地蔵。



わらべ地蔵の説明。



六角堂は、他のお寺に滞在するよりも心が休まるような気がします。
私の好きなお寺のひとつ。



六角堂をあとにして烏丸通りへ。
烏丸通りからはビルのガラスを通して六角堂を見ることができます。
これはビルができる際に、人々の声を受け入れて烏丸通りからもお参りできるように配慮された結果なのです。



烏丸通りを北上。
池坊学園の前に作品が展示してありました。
作品のテーマは「さみだれ」。



寂光寺へ。
嵯峨野の「常寂光院」は知っていますが、寂光寺に来たのは初めてです。



寂光寺境内へ。
時間がないのでこの位置でお参り。



寂光寺の説明。



京都市役所横の「アローン」で昼食を済ませ、平安神宮へ。



平安神宮の巨大鳥居のド迫力!



花嫁さんと花婿さんが人力車に乗っているのを見かけました。
お幸せに!
それにしても、とっても可愛い花嫁さんですなぁ。



京都市動物園前通過。



琵琶湖疏水。
今日は今からこの流れの「源流」まで歩きます。



「巨大な輝き」像。
琵琶湖疏水に感謝するものです。



像の説明。



インクライン(傾斜鉄道)跡。
琵琶湖からの水運で利用されていました。



蹴上げ疏水公園を目指します。



ザクロの実。
もうチョッピリですが大きくなっていました。



船の運搬台車。



「ねじりまんぽ」へ。



ねじりまんぽを通り抜けます。



蹴上げ疏水公園へ。
公園には水を送る巨大な鉄管が置かれていますが、その中で何やら怪しげな撮影が行われていたようでした。
でっぷりと太った男が大きな目隠し用の円形の布を持ち、鉄管の中ではかなり美人の女性が座って服装を直していました。
以前にも疏水の戎川発電所前にある木陰で、下着丸見え状態で写真を撮ってもらっている美人女性を見かけました。
どうやら疏水は、怪しげな写真を撮るのにむいている模様。(@_@)



牛若丸ゆかりの大日如来。
この付近で、奥州へ金売り吉次と共に向かう牛若丸に、馬に乗った9人の武士が泥水をかけてしまいます。
しかもその武士が平家の者だと知った牛若丸は激怒。
平家の侍を全員斬り殺してしまいます。
でも、冷静になった牛若丸はその行為を深く反省。
切り殺した侍の数と同じ9体の石仏を造ります。
しかしその後 石仏は散逸し、今でも残るのはこの1体のみ。
山科には、その際に刀の血を洗った「血洗い池」が今でも京都薬科大学の校内に残っています。
そして、その付近の地名は何と「血洗い町」。
ここの蹴上げという地名は、平家の武士が乗った馬が泥を蹴上げたことに由来するともされています。



蹴上げ疏水公園から疏水沿いの道に山を抜けて行けたはずですが、道がよく分かりません。
仕方がないので三条通りを歩きます。
アジサイの花が美しい季節になりました。



花がある道を歩く。
素晴らしい時間が過ぎます。



こんな物がありました。



道路の反対側にはこんな物も。



牛車(ぎっしゃ)の車輪でしょうか。



牛車を模したもの。



三条通りを更に歩き日ノ岡宝塔前へ。



九条山付近には、1000年にわたり都がおかれた京都最大の処刑場があり、刑場で処刑された人の数は1万5千人をにのぼるとされています。
その慰霊碑が、この宝塔なのです。



宝塔の説明。



明治の廃仏毀釈で破壊された名号碑。
復元されているものの、破壊跡が生々しく残っています。



名号碑の説明。



ちと心が重くなったなあ・・・。
気を取り直して歩く眼に、きれいな花が飛び込んできました



山科から琵琶湖疏水沿いに。
疏水に架かる橋。
この奥に日本最古のコンクリート橋があるのですが、時間が遅いので寄りません。
だって蹴上げ疏水公園を出発したのが午後3時を過ぎていましたから。



緑滴る疏水沿いの遊歩道。



疏水の流れは結構急ですが、大きなカーブの部分ではこのように川幅が広くなっていて流れも緩やかでした。
防災上の工夫なんでしょうね。



母子地蔵堂。
疏水が完成した当時は安全設備がなく、疏水に落ちて命を落とす子どもがいました。
それを憂い、子どもを守るために造られたのがこの母子地蔵。



母子地蔵の説明。



母子地蔵。



疏水が隧道になります。
しばし疏水から離れて歩くことに。



疏水の下にはJR東海道線の線路が通っています。
サンダーバード通過。



疏水は山の中になりましたので疏水沿いはもう歩けません。
小関越えに向かいます。
ここまで来れば、もう間もなく小関越えのはず。



小関越えへ。
今日は大したコースはありませんが、唯一この小関越えが少し急傾斜。



坂道を上がりきりました。
小関峠へ。
逢坂山越えを「大関越え」と呼ぶのに対し、ここ小関峠を越えるのは小関越えと呼ばれています。



琵琶湖を目指して下り始めます。
峠の地蔵さんがありました。



道路工事で発見された地蔵様に手を合わせます。



地蔵の説明。
驚くことにここ小関越えは「北国街道」だったようです。
滋賀県内の北国街道と北国脇往還を歩きった私として、北国街道はとっても興味がある道。



小関峠から先は車道。
でも車はほとんど通りません。



坂を下りきりました。
民家の玄関先にとってもきれいなサボテンの花が咲いていました。



古びた石碑が。



水車が家の軒下に置かれていました。



長等神社に到着。



長柄神社横の三井寺へ。



三井寺境内の百体観世音。



観世音の扉にはユーモラスな額が。



境内から見る琵琶湖。
天気が良ければきれいなんだろうなあ・・・・。



琵琶湖疏水を再び発見。



琵琶湖疏水の取水口。



琵琶湖疏水の起点に到着。



松原ヨットクラブ。
琵琶湖疏水はこの位置から取水されているのです。



浜大津港へ。
比叡山山頂付近が雲に隠れています。



港に着くと、ちょうど航海を終えたミシガンが帰ってきたところでした。



写真を撮るためにミシガンに近づきます。
すると、乗務員さんが「お忘れ物なきよう足もとにお気をつけてお帰りください。」と^_^;



ズーム。



停泊する中距離航海船のビアンカ。



うみのこ。



消防船。



放水銃。



雄大な琵琶湖。
三条からここまで疏水沿いを歩いて2時間半で来れました。



世界的にも珍しい古代湖である琵琶湖。
本当に素晴らしい湖だが水質の悪化がとっても気がかり。
琵琶湖に限らず、環境問題は私達の生活に直接影響を与えるレベルになった。
どうすれば環境問題に寄与できるか考え、そして行動していかないと。


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